確実性のあるアニマルコミュニケーションの普及を目指して

「アニマルコミュニケーション」「アニマルコミュニケーター」の認知度もあがってきた昨今。動物を愛する人々にとっても注目され、アニマルコミュニケーターを名乗る人口も増えてきました。
しかし、残念ながら、未だ、占い的なサービスだという認識をもたれている方も多いのです。その要因としてアニマルコミュニケーターが行うセッションの質に問題があることを多方面からお聞きすることも少なくありません。
飼い主さんは、動物たちから伝えられることを受け入れなきゃいけないと思ってセッションを受けられていますので、アニマルコミュニケーターから見当違いなことを伝えられても「そうですか」としか返せない方がほとんどです。
先入観や妄想にまみれたアニマルコミュニケーションでは、動物を助けることはおろか、ますます動物たちを苦しめる結果となってしまうことも事実です。
そもそも、「セッション」とは、アニマルコミュニケーター1人のオンステージではありません。動物と飼い主、そしてアニマルコミュニケーターという3者会議でなければよりよい結果は生まれません。
動物たちの気持ちは「アニマルコミュニケーター」という1人の人間のフィルターを通りますので、そのフィルターが繊細であれば繊細な感情を、感覚が鋭ければより的確な事柄を受け取ります。フィルターが目詰まりしていたり、すでに他のものが混ざっていたりすれば、伝えられる結果はその子自身のものではないこともあり得ます。
また、アニマルコミュニケーター自身が動物のどの部分に好奇心や興味を抱いているかで、セッションの内容も変わってきます。
例えばスピリチュアルな世界が大好きなアニマルコミュニケーターであれば、目に見えない部分の内容になることが多く、そこに先入観や妄想があったとしても検証しにくいため、現実的に実感できる結果を得られることは少ないと言っていいでしょう。
アニマルコミュニケーションワークスクールでは、スピリチュアルな観点から動物を理解することはもちろん大切ですが、それよりも、リアルな動物の行動に伴うセッション実習を数多く重ね、飼い主さんが現実的に理解できたり、納得したり、対応していくことのサポートとなるためのセッションであることを重要視しています。
そのように、動物たちの「今」に焦点を当て、現実におかれた状況や、様々なストレスから解放できるように、より細かく動物たちの日常生活に対するセッションができるかどうかが大切です。そしてアニマルコミュニケーターと名乗っている間は、自分が行ったセッションが現実に検証できるものだったかの把握を常に心がけ、動物たちから学ばせてもらっている自覚を持っていただきたいと思います。
飼い主さんは、アニマルコミュニケーターよりも、その子の毎日をよく観察され、性格や行動もだいたい把握されています。
それでも、わからないことや、知りたいこと、実生活で困った問題などの原因と対策を理解したいためにセッションを受けられるのです。
ジョンくんから
「○○のイメージが伝わってきましたが、お心当たりはありますか?」
「○○だという感情が伝わってきましたが、お心当たりはありますか?」
こうして、飼い主さんに確認を取りながら、動物と会話を進めることも、確実性があり、質の高いアニマルコミュニケーションのためには必要です。アニマルコミュニケーターの独りよがりなセッションは残念な結果を招きやすく、アニマルコミュニケーションがアニマルコミュニケーターの自己を満たすものではあってはならないことです。
そしてこれから、アニマルコミュニケーションを受けられる皆様も、セッション結果が、現実の動物の行動と繋がらなかった場合、「なぜ?どうして?」という疑問をアニマルコミュニケーターにぶつけてみてください。うちの子だと思える内容ではなかったり、結果がよく分からなかったり、納得できなかった場合は、その旨、アニマルコミュニケーターに伝え、対応を求めましょう。
動物と人間の絆が深まること、実生活における動物たちの暮らしがよりよくなることへと導くアニマルコミュニケーションの普及のため、アニマルコミュニケーター&飼い主の皆様、どうぞご協力をお願いいたします。