動物達の命と存在

ネット上では悲惨な餓死を遂げる動物達の写真も掲載されるようになり、

あの中で起きていることの現状を多くの方に知って頂けるようになりましたが、

ついに20km圏内が警戒区域となり、動物達の救出活動も困難な状況となってしまいました。

環境省による動きがあるようですが、一刻も早く、

1匹でも多くの命が救い出されることを願ってやみません。

警戒区域設定で環境省、ペット連れ出しを検討

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110421/dst11042123490057-n1.htm

政府は「住民の安全と財産保護」のために警戒区域を設定したようですが、

動物達は飼い主さんにとって、かけがえのない財産であることを認識してほしいです。

動物達の命、そしてその存在が、軽視されてしまったことは悲劇そのものです。

私はこれまでアニマルコミュニケーターとして、たくさんの動物と対話し、

飼い主さんにその動物の気持ちをお伝えしてきました。

初めてセッションを受けられる方は、共に暮らす動物達が

「そこまで考えているんだ。」と実感される方が少なくありません。

動物達には、ただ「命」があるだけではありません。

個々によって性格も違えば、意思も思考も感情もあるのです。

私達と同じように「心」がある生き物なのです。

ある子は、仕事で疲れて帰ってくる飼い主さんを癒し続けました。

ある子は、飼い主さんの悩みや悲しみを受け入れ、支えてきました。

ある子は、飼い主さんの運動のお供をお役目として、一緒に毎日歩きました。

ある子は、子供達のよき遊び相手になりました。

ある子は、家族や敷地を誇りを持って守っていました。

ある子は、飼い主さんを喜ばせるために、たくさんの愛嬌をふりまきました。

ある子は、飼い主さんを活気づけるため、イタズラやヤンチャに励みました。

ある子は、お年寄りのよき話し相手を努めました。

畜産動物達も生産者の想いに答えようと、その命で身をもって尽くしてきました。

1匹、1匹、そのご家族にとって、それぞれにかけがえのない

動物達との心の交流やストーリーがあります。

それは紛れもなく、動物と共に暮らす人々にとっての財産であり、

愛玩動物にしろ、畜産動物にしろ、我々人間は彼らの恩恵を受けています。

彼らを救うことは「動物愛護」と片付けられる言葉ではなく、

この地球で命を共にして支えあってきた者同士、当たり前に行われるべき事なのではないでしょうか。

「人命優先」

この言葉から「人」という括りを外して「命優先」ができる国にしていきたい。

人間だけではなく、そこに存在する全ての命を救える国にしていきたい。

そのためにも、動物達の命と存在、彼らには心と意思があることを

これからもアニマルコミュニケーターとして伝え続けていく決意を、

亡くなった動物達に捧げます。

動物と暮らす皆様、

共に暮らす動物達は、あなたが神様から託されている「命」です。

どうかこれから天命を全うするその日まで愛をもって守り抜き、見届ける覚悟をして下さい。

そしてその想いを動物達に伝えて安心させてあげて下さい。

これまでセッションを受けられた飼い主の皆様、

セッションの体験を元に、動物には私達と同じように、心があること、

様々なことを感じる感受性があること、それらを周りの方々に伝え続けて下さい。

全国のアニマルコミュニケーターの皆様、

人と動物と自然が共生できる社会を目指し、動物達の地位向上のため、

これからも日々のセッションに全力を尽くしていきましょう。

原発という人間が作り出した物の犠牲となってしまった動物達の命を無駄にしないためにも。

このような悲劇を二度と繰り返さないためにも。

そしてまだ、飼い主さんを信じて必死に生き延びている動物達のためにも。

私達は学び、意識を広げ、行動していきましょう。