前世のお話 Asha編

Ashaを迎えて数ヶ月の頃、彼女に前世について尋ねてみました。
Ashaは「ディンゴ」と答え、どんな暮らしぶりだったのかも話してくれました。
それはとても飢餓感が続いた日々で1日何キロも歩いて疲れ果てている姿であったり、
獲物が上手く獲れずに落胆している様子だったりと、
ディンゴの一生はその日その日を生きることがやっとで、とても大変だったと伝えてきました。
私は更に問いかけて、なぜディンゴとして生きることを選んだのか?と聞いてみると、
もう一つ前の前世に関係がありました。
その頃、彼女は白い日本犬(おそらく紀州犬)で、
家主を噛んでしまって、最終的に保健所にて殺処分されてしまいました。
その事から彼女の魂には「もう人間と共に暮らすのは嫌!」という思いが
深く刻まれてしまい、今度は人間と関わらない一生を送りたいと願い、
ディンゴとして生まれ変わったそうなのですが、いざディンゴとしての生涯を送ると
やはりそれはそれで、ディンゴの世界も厳しい世界であったと経験した彼女は、
もう一度、人間と共に暮らすことを選び、人間と信頼と絆を結ぶべく、
「Asha」として生まれ、私と出会いました。
Ashaを迎えた当初、人間に対して距離を置く子犬でした。
どこか寂しげであるものの、寄り添うことも、甘えることもない、
クールな子でした。
一般的にゴールデンのパピーといえば明るく天真爛漫、人間大好き!な
印象をもつ子が多いものですが、それとは全く異なっていました。
保護活動に励んでいた頃、人間へ不信感を持つ犬、
愛を知らずに育った犬に出会ってきましたが、Ashaは子犬ながらにして、
まるでそういった過去を持つ保護犬のような印象を持っていました。
彼女に前世の話を聞いて納得した私は、Ashaの愛の器が満たされるように、
人間への不信感を取り除くために、あれやこれやと手を尽くしてきました。
口移しでフードをあげてみたり、私の顔にヨーグルトを塗って舐めさせたり。
拒絶されないようにくっついて寝るしかない環境を作って一緒に寝てみたり。
↓当時の様子を成長ブログのほうにも綴っています。
http://sachixdog.blog21.fc2.com/blog-entry-7.html
http://sachixdog.blog21.fc2.com/blog-entry-20.html
そんなこんなでAshaも2歳になり、今ではかなり解消されてきましたが、
人間との距離感を上手く保つことは相変わらず苦手というより下手なので^^;
人間の相手をしなくちゃ!とspicaに来る方達のお相手を
キャピキャピして頑張りすぎて疲れたり・・・遠慮しなくていいところを遠慮し過ぎて、
今度はどよ~んと暗くなったりな面はまだあるので、
飼い主の私がいち早くAshaの思考を汲んで彼女のメンタルを調整してあげないと、
どんどんマイナス思考な方向へ進んでいくので、
はっきり言うと「世話の焼ける子」です(笑)
でも、そんな「世話の焼ける子」を迎えた私にも学びがあるわけでして・・・。
それは、Ashaの前世において私と出会っている経験から繋がっているお話です。
Ashaに、「私と出会っている前世はある?」と、尋ねたところ、
「ニワトリの時」と答え、私にはそれだけで、はっ!と蘇るニワトリとのエピソードがありました。
子供の頃、我が家には犬、ニワトリ、小鳥など多数の動物がいましたが、
小学校の門の前で売られていたヒヨコを「自分のニワトリにしよう!」と買って帰り、
自分の後をついてくるヒヨコを可愛がっていましたが、ヒヨコからニワトリになるにつれ、
子供だった私には他の先住のニワトリとの区別がつかなくなってしまい、
その子のことを心のどこかでは気にしつつも、いつしか、可愛がっていたヒヨコは
「私のニワトリ」ではなく、そのまま寿命が尽きるまで
「家のニワトリ」という存在として飼われていました。
子供時代にはどうしても、子供ゆえに飽きっぽさが出てしまって
動物に対して世話や愛情をかけ続けることができないことが多いものですが
まさにその通りな出会いだった、私とニワトリとの思い出は、
後ろめたい苦い思い出として私の中に残っていました。
Ashaはこのニワトリ時代に、私から注ぐ世話も愛情も
中途半端のまま終わっているのです。
このような魂の縁から、今世で私達が出会った意味は、
もう一度、信頼を深め合うこと。いつも一緒に行動して、愛情を確かめ合うこと。
Asha→愛を信じて受け取ること。私→愛の表現を怠らないこと。
これが私とAshaの今世でのお互いのテーマなのです。
というわけで、Ashaの前世のお話でした。
一口メモ———————————————————————————
ちなみに、通常のセッションでは私のほうから積極的に前世を聞くことはしません。
あえてこちらから聞き出さなくとも、前世の話が飼い主さんとの関係に必要なときは、
動物自身から話し出しますし、飼い主さんが受け止める準備もなく興味本位だけで聞くと
そっけない返答で終わってしまうときもあれば、
まるで歴史のドキュメンタリーでも見せられているかのように、
事細かく時代背景や、飼い主さんと今世で出会った意味なども教えてくれることもあります。
セッションでは、その動物が「今」何を一番伝えたがっているかという事を重視します。
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