心でつながる、呼び戻し

いつでも、どこでも呼ばれたら飼い主の元へ戻る。

呼び戻し

基本的だけど、難しいと思われがちなトレーニングのひとつです。

万が一、リードが離れてしまったら?
万が一、家や車から飛び出してしまったら?
ドッグランなどで他の犬とトラブルになりかけた時など、呼び戻しができていれば様々なトラブルや危険を回避することができ、愛犬の命を守ることができます。

JRTのcolorはまもなく1歳。

うちの方式で呼びのトレーニングを入れるにはちょっと遅い月齢なので、パピー期に教えるよりも、根気よくパワフルに高いエネルギーでトレーニングを行います。

月齢が進むと、成長に伴い、すでに身体的な自信がついてしまったり、呼ばれても戻らなくてもよいような学習を何度もしていたり、自分にとって得がなければ戻らない。という自我も強くなります。

オヤツやおもちゃなど、その子にとって好きなものをモチベーションに使えば、その場は簡単に戻ってくれるかもしれません。

しかし、それよりも強い誘惑や刺激があった時でも、飼い主の指示を信じることができるようになること。

飼い主さんの指示、ひとつひとつがその子にとって大切なものであること。

それが究極の信頼関係。

それは一朝一夕にできるものではありません。

犬に信じてもらうためには、
自分が何より、その子を信じて、自分の気持ちをポジティブに保ち、犬に対しての思いのかけ方や、振る舞い、行動をひとつずつ見直して、

犬から
「この人なら自分のすべてを任せても大丈夫」
「この人からほめてもらいたい」
「この人のエネルギーを感じたい」と認めてもらうこと。

呼び戻しは、犬と見えないエネルギーで繋がっている感覚をリアルに体感できる、かけがえのない素敵な場面です。

だからこそ、犬を呼ぶときには、呼ぶ声も、トーンも、そこに乗せる思いも。一言一言、大切に発していきましょう。

そして、応じてくれたその子を、しっかり受け入れ、認めて、幸せをかみしめて下さい。

あなたの喜びは自然と犬へ伝わります。

「人に喜んでもらうことで、自分も嬉しいし、安心する。」

この気づきを犬にたくさん経験させていくことによって、人間社会で生きる犬にとって、自信となっていきます。

本能のままに生きていた犬も、次第に飼い主さんの指示に素直に反応してくれるようになり、素直な瞳で、あなたの元に駆け寄ってくるでしょう。