穏やかな散歩で得られるもの

今月の らうかふぇトレーニング。ご参加の皆さんお疲れ様でした。
梅雨~夏と、暑さとあいにくのお天気で室内ばかりのレッスンでしたが、今月はやっと屋外練習&散歩チェックができました。
散歩は、犬にとって運動やリフレッシュの目的のほか、飼い主さんとの関係を健全に築くためのものでもあります。
ただリードをつけて歩けばいい。というわけではなく、一緒に歩きながら犬を穏やかで従順な状態へ導くコントロールが大切。
犬が興奮状態になると、アドレナリンを放出します。 「アドレナリン」は「闘争か逃走(fight or flight)のホルモン」と呼ばれ、心拍数や血圧を上昇させ、運動能力や集中力を向上させることもありますが、一方では、怒り、不安、恐怖、焦り、緊張など、ネガティブな感情を引き起こす物質でもあります。
犬が興奮しながら歩けば、出会う人や犬、車や物音などの刺激に過敏に反応してしまい、楽しいお散歩どころか、犬にとっては身体的にも多大なストレスがかかっています。 そしてその興奮は、家を出るときから始まっていますので、その時点から興奮を制御することが重要です。
飼い主さんが、犬の興奮状態を、嬉しそう!喜んでいる!楽しそう!と誤解なさって、その興奮をさらに助長してしまっているケースも多々見受けられます。
散歩は犬にとって、健康維持や、心を安定させるためにも必要不可欠。そして大事なのは「散歩の質」であることを意識しましょう。
落ち着きのあるリラックスした状態の散歩に導くことができるようになると、犬とのコミュニケーションもとりやすくなり、飼い主さんを悩ませていた様々な問題行動も自然と減っていきます。
心臓の数値が高く、薬を常用していた子が、らうかふぇトレーニングに参加してから、数値が下がり安定した健康を維持するようになりました。てんかん発作の回数が激減した子もいます。
しつけは、犬が穏やかに健やかに暮らすために必要なもの。
そしてそのしつけを学ぶのは飼い主さんです。
しつけを通して得られる、愛犬とのスムーズな意思疎通ができる関係、人と犬がお互いに思いやるパートナーシップ。
それはなにものにも替え難い、素晴らしい愛と信頼の絆。
これからもトレーニングでみなさんに実感して頂けるよう、頑張ります。
また来月も楽しみながら学習しましょう♪
あ、来週はトレーニングメンバーでの合宿旅行もあります。 参加のみなさん、よろしくお願いします♪