動物への対等感、共同体の意識

 動物たちと心通わせるための意識ベースで必要なポイントとして、それぞれの種の特性や個の性質を理解し、尊重することはもちろん大切なわけで、ワークスクールでも事あるごとにケースを交えてお話させて頂いてますが、アニマルコミュニケーションを行ったり、動物の気持ちを感じるために、もうひとつ大切なこと。

 

それは「対等感、共同体の意識」です。

 

アニマルコミュニケーションに興味があったり、動物が好き!という方には多い傾向なのですが、動物を愛するあまり、無意識に動物達を必要以上に悲観的や情緒的に見てしまったり、或いは尊重するべき存在!という強い意識の元、動物をやたらと煽てたり、崇めていたり。

 

 

そういったことが潜在意識にあると、動物たちのメッセージや行動を正しく把握することは困難になります。

 

 
日本人の性質として、自分を下げて相手を立たせることが美徳であったりすることもありますが、動物たちは、自分たちを崇めてほしいわけでも、尊敬して欲しいわけでもありません。

 

シンプルにナチュラルに、自分たちを理解してくれればいい。それだけです。

 

 
彼らはそれぞれ動物の種としての役割があり、それを実感しながら今世を謳歌したい。そしてできればそばにいる人間と「愛」とは何かを、学ぶために、われわれ人間に時としてガイドのように導き、または逆に、人間がその動物を導き手助けをする。そんな対等な相互関係を望んでいます。

 

動物たちは自分達が人間に対して「上」でも「下」でもなく、対:人間との係わりを超えて、地球全体との共同体であることを感じたいのです。

 

ペット業界のサービス的な面では、動物たちに親愛や好意を示すように「ワンちゃん」「猫ちゃん」「動物さん」というように、敬称をつけて呼ばれる事も多いのですが、実はこうした呼び方を、動物界の全体意識から捉えると、あまり好んではいません。むしろ、その呼ばれ方の背景にある、人間の動物に対する、「対等感、共同体」から、かけ離れた意識(上下意識やエゴ)を違和感として感じていたりもします。

 

 
動物に対して、どこか信頼感が持てていなかったり、動物との関係性に自信がなかったりすると、動物を等身大で見ること、感じることができずに、必要以上に動物を美化したり崇めたり、または、時として自分より下に見てしまう、そんな上下意識に囚われて、対等感や共同体の意識を持つことを難しくさせてしまい、アニマルコミュニケーションにおいても、または、日常のコミュニケーション、しつけ、など、動物と関わるすべての事柄に不調和な影響を与えます。

 

あなたのそばにいる動物たち。

まずは、その動物たちに対する気持ちを確認しましょう。

 
その子と積み重ねた時間、たくさんの思い出。
うまくいかなかったことも、うれしかったことも、互いにとって全て大切で必要なことだったはずです。動物に対して、後ろめたさや後悔ばかり感じていませんか?

 

そして、
「動物が好き!」「犬が好き!」
「猫が好き!」「キミが好き!」
「もっと仲良くなりたい!」
という気持ちにしっかり自信を持ってから、

動物たちとストレートにつきあいましょう。

飼い主が動物たちとの「対等感、共同体」を感じることができたとき、

動物たちはそれだけでHAPPYになれるのです。