懐かしい1枚

引き出しを整理していたら懐かしい写真が出てきた。

 20年前、ちいと出会い、ダックスフントとの暮らしが始まった。

当時は「何ていう種類ですか?」と、よく聞かれたものでした。

 

幼少の頃からセッターやポインター等、猟犬種に囲まれて育ったこともあり、

「連れて歩きやすいサイズの猟犬が欲しい」というのが

ダックスフントを選んだ動機でした。

 

思い返せば、今のように行動学やしつけ法などの知識も情報もない中、

彼女とのコミュニケーションは子供の頃から自然と私の中に養われていた、

気持ちとエネルギーでのやり取りでした。

 

それはとてもシンプルなコミュニケーションだったように思います。

 

当時は何ひとつトレーニングらしいことはしておらず、

おすわりもマテも教えてはいません。

「ちい!」とかける言葉に、その時々の気持ちを全て詰め込んだものでした。

求め合ったのは、ただ、ただ、「お互いを信じあう」ということだけ。

 

そんなシンプルで明快なコミュニケーションゆえに、

彼女は私の行動や気持ちを誰よりもよく理解してくれる犬として育ち、

4年前に16歳で旅立つまで、私を支え続けてくれました。

 

今では、いろいろな情報が溢れ、愛犬家同士の交流も盛んな時代になりました。

そんな中で、様々な事柄に翻弄される飼い主さんも少なくありません。

飼い主が不安定な状態にあると、愛犬にもマイナスな影響を与えます。

 

あなたが犬との関係において大切にしていることを見失わないように、

時には愛犬と出会った頃を思い返してみたり、

心が温まるような懐かしい思い出を感じてみるのもいいですね(^^