犬と異種の関係

犬は元来、捕食動物です。

動くものや、他の生物に対する捕食本能は個体差があるものの、多かれ少なかれ持っています。

 

犬と異種が平和的な関係を築くためには、

捕食動物である犬に、被捕食動物を尊重する存在として認識させるよう人間が介入し誘導します。

 

誘導するにあたっては、普段からの犬と飼い主の間の信頼関係も大きな重要ポイントです。

 

被捕食動物は命を守るために、繊細な警戒心を持っていますので、

捕食動物である犬に対して、安全かつ、安心感を抱けるようになるまで、

人間が互いの行動やエネルギーを読み取り、両者の間に

緊張、不安、恐怖、などのマイナスなエネルギーが流れないように、

その場を穏やかで安定した雰囲気作りを行いながら、

適切なタイミングで、適切な介入をすることが、

異種同士を平和的な関係へと導くコツとなります。

 

犬の中でも、もともと母性や父性が強い個体は、

小さい存在を守る感性を持ち合わせているので、

人間側の介入がなくとも平和的な関係を築く事ができますが、

いずれにしても、段階を経て、特に、ファーストコンタクトの両者のエネルギーが重要です。

 

互いに平和的関係性を構築できたあとは、犬は群意識から、

被捕食動物を友好的かつ群れのメンバーとして認識するようになります。

 

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犬と鳥、犬と猫、犬と小動物だけではなく、

犬と人間の子供なども、 同じようなことが言えると思います。

 

セッションでは、動物同士の関係性の問題によるご相談も数多く承りますが、

人間の介入の仕方や、人間が動物に抱く感情が問題点であったり、

ファーストコンタクトの印象、その場の環境や雰囲気作りひとつで、

悪化することもあれば、良好になることもあります。

 

犬とともに暮らす上で、

犬に癒されるばかりではなく、

犬を見て楽しむばかりではなく、

自分も動物達と同じように自然界の一員であるという認識の元に、

平和的関係のための配慮や行動、関わり合いに努めていきたいです。