動物の加齢について

愛する動物が歳を重ねることについて、
もう○○歳・・・
と、嘆く飼い主さんがいらっしゃいます。
1日でも1時間でも長く、愛する動物と一緒にいたい、
いつまでも元気ハツラツで在ってほしい。という飼い主さんの願いであるゆえ、
動物が歳を重ねる事について、寂しさを感じるのはわかります。
ですが・・・
もし逆の立場だったら?と考えてみて下さい。
自分の両親orパートナーから「あなたも、もう○○歳・・・」と残念そうに嘆かれたら
どんな気持ちになるでしょうか?
歳を感じさせないように無理して頑張ってしまうかもしれません。
わざと若い(幼い)フリをするかもしれません。
自分はもう価値が無いんだと全てを諦めてしまうかもしれません。
黙っていても1日は過ぎます。
黙っていても歳はとるものです。
人間にも動物にも同じ1日という時間、1年という時間が与えられ過ぎていきます。
愛犬・愛猫においては、私達よりも先に寿命を全うすることがほとんどでしょう。
それはずっと先かもしれませんし、突然訪れるかもしれません。
歳を重ねることは、残念なことではありません。
歳を重ねることは、この世での様々な経験を積んでこれた証です。
歳を重ねることは、飼い主さんと動物がそれまで紡いできた愛と努力の時間です。
愛する動物が歳を重ねることを残念に思うのは、
その動物との関係において、努力を惰っている後悔の念や、
動物をちゃんと愛せているかどうかの自信の無さ、
後ろめたさから生まれるのかもしれません。
目の前の愛する動物は生きています。
生きている限り、いつかは死が訪れます。
そして死が訪れたとしても、魂は在り続けます。
そして、死を見つめると「今」が見えてきます。
アニマルコミュニケーションのセッションでは、
飼い主さんに「年寄り扱いしないでほしい!」と言う動物もいれば、
「歳相応に接してほしい!見てほしい!」という動物もいます。
動物の年齢について、加齢について、老いていくことについて。
どのように感じ、どのような想いを動物に向けているか?
自分の心を振り返ってみると、何か気づきが得られるかもしれません。