動物の加齢について

まもなく16歳を迎える、愛犬ちい。

 

愛する動物が歳を重ねることについて、

もう○○歳・・・

と、嘆く飼い主さんがいらっしゃいます。

 

1日でも1時間でも長く、愛する動物と一緒にいたい、

いつまでも元気ハツラツで在ってほしい。という飼い主さんの願いであるゆえ、

動物が歳を重ねる事について、寂しさを感じるのはわかります。

 

ですが・・・

 

もし逆の立場だったら?と考えてみて下さい。

自分の両親orパートナーから「あなたも、もう○○歳・・・」と残念そうに嘆かれたら

どんな気持ちになるでしょうか?

 

歳を感じさせないように無理して頑張ってしまうかもしれません。

わざと若い(幼い)フリをするかもしれません。

自分はもう価値が無いんだと全てを諦めてしまうかもしれません。

 

黙っていても1日は過ぎます。

黙っていても歳はとるものです。

人間にも動物にも同じ1日という時間、1年という時間が与えられ過ぎていきます。

 

愛犬・愛猫においては、私達よりも先に寿命を全うすることがほとんどでしょう。

それはずっと先かもしれませんし、突然訪れるかもしれません。

 

歳を重ねることは、残念なことではありません。

歳を重ねることは、この世での様々な経験を積んでこれた証です。

歳を重ねることは、飼い主さんと動物がそれまで紡いできた愛と努力の時間です。

 

愛する動物が歳を重ねることを残念に思うのは、

その動物との関係において、努力を惰っている後悔の念や、

動物をちゃんと愛せているかどうかの自信の無さ、

後ろめたさから生まれるのかもしれません。

 

目の前の愛する動物は生きています。

生きている限り、いつかは死が訪れます。

そして死が訪れたとしても、魂は在り続けます。

 

そして、死を見つめると「今」が見えてきます。

 

アニマルコミュニケーションのセッションでは、

飼い主さんに「年寄り扱いしないでほしい!」と言う動物もいれば、

「歳相応に接してほしい!見てほしい!」という動物もいます。

 

動物の年齢について、加齢について、老いていくことについて。

どのように感じ、どのような想いを動物に向けているか?

自分の心を振り返ってみると、何か気づきが得られるかもしれません。